もちこ音響

音響に関する情報をお届けします。

ラインアレイについて③

こんにちは!もちこです。

あついですねー!

外現場の方!水分補給足りてますか?!

 現場には絶対持って行きましょう!

 

では、今日もラインアレイについて語っていきたいと思います。

 

音を聴いているお客さんにとって明瞭度が下がってるなと思った瞬間は、

 

・スピーカーから直接出てる直接音のレベルと、その残響音の差が非常に小さい

・残響音が直接音より大きい

 

の、2点だと思います。

明瞭に音を聴かせるためには、可能な限り、スピーカーからの音をダイレクトに届けることです。

壁や硬い物質の表面に向けられる音のエネルギーを最小限に抑えることが目的となります。さらに言うと、オーディエンス以外の方向に向けて発せられるエネルギーは無駄なエネルギーとなり、その範囲が広くなるほど本来必要であるはずの音圧レベルは低くなるということになります。

 

もう一つ重要な点はオーディエンスは非常によく音を吸収し、それを残響音場に反射しないということです。観客に向けたエネルギーを最大限に、かつ、ほかのエリアへのエネルギーを最小限に止めるよう設計されたサウンドシステムであれば、高い明瞭度が期待できます。

 

明日もどんどんラインアレイスピーカーについて語っていきたいと思います!

それでは!

もちこ

 

 

 

 

 

ラインアレイについて②

こんにちは!もちこです。

 

今日もラインアレイについてあれこれ語ります。

 

なぜラインアレイは指向性コントロールが必要とされているのか。

 

指向性制御により、最近の音響システムは必要とされるエリアに音を届け、また不要なエリアには音を届けないということが可能になります。

不要なエリアに音を届けないようなコントロールができれば、望ましくない音の反射が透明度、明瞭度に悪影響を及ぼすことがありません。これができれば音響的インパクトが大きいと考えられています。

近年、環境の問題や厳しい騒音規制によって、不要な音の制御はサウンドシステム設計においてますます重要になってきますね。

 

ですが、オーディエンスエリア全体に全帯域の音を明瞭に届けるというのは非常に難しい問題です。適切な指向性を持つサウンドシステムが適切に設置された場合のみ、納得いく結果を得ることができるといえます。

 

音を増幅されることを全く意図せず作られた会場において、それが行われることもしばしば発生します。

最も顕著な例はコンサートホールで、音響設計そのものがオーケストラの音を増幅する残響空間を作り出せるような設計をされています。

 

このソフトを使えば、残響も見れるかと思います。 

 

このような環境でスピーカーシステムを設置する場合、増幅された音をいかに高い明瞭度でリスナーの耳に届けるかが課題となりますね。

 

明日はその原因と解決法を語っていこうと思います!

それでは!

もちこ

ラインアレイについて①

こんにちは!もちこです。

今日はラインアレイについてです。

 

最近どの現場でもラインアレイを見ることができるようになりました。

昔、大きな音を出す方法と言えば、ポイントソーススピーカーでドカンと積み上げていたのが主流でした。

何キロもあるスピーカーを積み上げる作業、大変でしたね。

ですが、最近はラインアレイを吊り下げるだけで音圧や音質が以前より改善されてきていると思います。

PAの歴史はまだ浅いですが、ここまで改善できるとは当時思っていなかったです。

 

そこで、今回からラインアレイスピーカーについて書いていきたいと思います。

 

ポイントソーススピーカーとラインアレイスピーカーの違いについてですが、

・ポイントソーススピーカー

有名どころで言いますと、Ev社のSX300でしょうか。

 ポイントソーススピーカーの特徴は、音が風船のように広がって音を届けるというところです。タテヨコ前方向に均等に広がっていくことですね。これはすべて点音源といい、音を発するものであればこのような現象になります。

 

・ラインアレイスピーカー

一方、ラインアレイスピーカーは同じスピーカーを組み合わせることによって、縦方向へあまり広がらず、横方向と前方向へ広がっていくことが特徴です。

MACKIE マッキー パワードPAラインアレイスピーカー HDA 国内正規品(1本)
 

 これを線音源といい、線のようにまっすぐ音を広げていくのが特徴です。

上の方のラインアレイスピーカーは、後方へ音を届けるためにまっすぐ前を向いています。下の方のラインアレイスピーカーは、そこまで大きな音を出すことなく、客席前方に向けて音を届けています。

 

これが最大の特徴でしょうか。

 

ポイントソースだと後ろのほうへ音を届けるために大きな音を出さなければいけないのですが、ラインアレイスピーカーだとそれぞれのスピーカーに役割があり後方へ音を届けるスピーカーの音量と、前方へ音を届けるスピーカーの音量が全然違います。

 

ですので同じ音圧でも、ポイントソースでガンガン音を鳴らしてライブしたときに比べると、ラインアレイスピーカーは前で聴いても後ろで聴いても同じ音圧で聴こえる状態になり、ポイントソーススピーカーよりも突発性難聴になるリスクもだいぶ減ります。

 

違いが判りましたでしょうか?

 

明日もラインアレイスピーカーについてあれこれ語っていきたいと思います。

 

それでは!

もちこ

あついですね

こんにちは!もちこです。

最近更新できなくてすみません。

仕事がちょっと忙しくて更新どころじゃありませんでした。。。

 

そんな夏バテ気味なもちこからのお願い。

www.amazon.jp

・・・あったらうれしいな~!

 

プレゼント送ってくれたら記事にしますね!

 

明日からは更新できると思うので、楽しみにしてください!

 

それでは!

もちこ

音の三大要素について

こんにちは!もちこです。

ジメジメした蒸し暑い日が続きますね汗

今日は音に関する基本要素についてまとめていきたいと思います。

 

「大きさ」「高さ」「音色」

基本的にこれらの三大要素が音の三大要素と呼ばれています。

 

音の大きさ

 

音の大きさは「大きい~小さい」で表されます。基本的には音のエネルギーと対応しています。音の強さが増せば音は大きく感じるはずです。

ですが、音の強さが直接的に音の大きさと対応するわけではありません。そこで、音の大きさを見る物差しとして、現在様々な指標が導入されています。

皆さんもご存じ「dB(デシベル)」は良く聞く単位だと思います。

デシベルは音圧レベルが用いられています。

 

音質について。自分の耳の特性って知ってる?



こんにちは!もちこです。

今日は耳の特性についてまとめていきたいと思います。

 

音響屋さんでも、自分の耳の聴力特性を知らない人がたくさんいます。

(それでも音響さんか!?ってくらいの人なんてたくさんいます。。。)

聴力テストをしてみると20Hzから20kHzの特性に個人差があって、人によって左右の特性に違いがあるなどの発見があります。

加齢による聴力低下は教科書などにも記載されています。ところが、オーディオに長年携わったベテランでは年齢に関係なく良い聴力特性を持っている人がたくさんいます。これは個人によって違いがあるため、それを知ることはなかなか難しいです。

 

そこで、耳の感性を育てるためのテスト音源があります。

CD書籍 音の感性を育てる(聴能形成)

CD書籍 音の感性を育てる(聴能形成)

 

ずいぶん前に出た本ですが、この手の本は日本で唯一だと思います。

これを活用して、聴力を向上させることが一番の近道です。

 

明日はどのようにして音を聴けばいいかについてまとめていきたいと思います。

 

それでは!

もちこ

音質について。聴く力を鍛えよう!

こんにちは!もちこです。

今日は聴く力についてまとめていきたいと思います。

 

音を聴いて音質を判定する人を「あの人は耳が良い」などと評価します。

これは生理的な耳の構造によるものだけではなく、"聴こうとする意欲"と"鼓膜を通して伝達された楽音信号が脳に蓄積して保管されたこれまでのいろいろな音の記憶"と比較しているからです。それを瞬時に音質の良し悪しを判断し、感じたままの状態を的確に語源で発揮できる人を指しています。

このためには、経験した多くの音の記録を脳に蓄積して持つ必要があります。さらに、オーディオ技術者にはこの音はどの部分の違いから生じているのか物理的なものと対応して良し悪しを判別できるノウハウを持ってる人を「耳の優れた人」と称しています。

 

これを、音の判定能力に求められる人間の”聴く能力”といいます。

 

音質評価には、まだまだ優れた人間による判定に委ねられなければならないのは、この点にあります。

しかし、音質を評価する人間にはそれぞれ音質の好みの要素を持っています。真の客観的な判断だけではなく、評価する人間の持っている主観的な要素がある程度加味されてしまいます。このため評価する人間によって違いが生じ、それぞれの音の好みといえる要素があります。

こうした音質の評価によって得られた結果は、これまでの経験からすると一般の人に「これはいい音ですよ!」と言っても、いい音がすると答える人は1/3程度で、反対に音が良くないと評価する人が1/3程度あり、どちらともいえないとする人が1/3程度あります。音の好みの加わった音質では、賛同してくれる人が半数以上を超えることは非常に難しいです。音が良いといっても、絶対的なものは評価は無いのかもしれませんね。

 

このため、一般に好まれるオーディオ製品を開発するには、メーカーが持つサウンドポリシー」を創設して音創りを行い、その音質を維持していくことが市場のユーザーの好みの音質と結びつき、その音質が元になり愛好者の輪を広げていくことが戦略として活用されています。

これは、味覚の中で「味」の好みの世界と類似していますね。

こうしたことをわきまえて、音質評価をしていることを認識しておく必要があります。

 

明日は耳の特性について、まとめたいと思います。

 

それでは!

もちこ