もちこ音響

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音質について。聴く力を鍛えよう!

こんにちは!もちこです。

今日は聴く力についてまとめていきたいと思います。

 

音を聴いて音質を判定する人を「あの人は耳が良い」などと評価します。

これは生理的な耳の構造によるものだけではなく、"聴こうとする意欲"と"鼓膜を通して伝達された楽音信号が脳に蓄積して保管されたこれまでのいろいろな音の記憶"と比較しているからです。それを瞬時に音質の良し悪しを判断し、感じたままの状態を的確に語源で発揮できる人を指しています。

このためには、経験した多くの音の記録を脳に蓄積して持つ必要があります。さらに、オーディオ技術者にはこの音はどの部分の違いから生じているのか物理的なものと対応して良し悪しを判別できるノウハウを持ってる人を「耳の優れた人」と称しています。

 

これを、音の判定能力に求められる人間の”聴く能力”といいます。

 

音質評価には、まだまだ優れた人間による判定に委ねられなければならないのは、この点にあります。

しかし、音質を評価する人間にはそれぞれ音質の好みの要素を持っています。真の客観的な判断だけではなく、評価する人間の持っている主観的な要素がある程度加味されてしまいます。このため評価する人間によって違いが生じ、それぞれの音の好みといえる要素があります。

こうした音質の評価によって得られた結果は、これまでの経験からすると一般の人に「これはいい音ですよ!」と言っても、いい音がすると答える人は1/3程度で、反対に音が良くないと評価する人が1/3程度あり、どちらともいえないとする人が1/3程度あります。音の好みの加わった音質では、賛同してくれる人が半数以上を超えることは非常に難しいです。音が良いといっても、絶対的なものは評価は無いのかもしれませんね。

 

このため、一般に好まれるオーディオ製品を開発するには、メーカーが持つサウンドポリシー」を創設して音創りを行い、その音質を維持していくことが市場のユーザーの好みの音質と結びつき、その音質が元になり愛好者の輪を広げていくことが戦略として活用されています。

これは、味覚の中で「味」の好みの世界と類似していますね。

こうしたことをわきまえて、音質評価をしていることを認識しておく必要があります。

 

明日は耳の特性について、まとめたいと思います。

 

それでは!

もちこ